「トロピカルージュ」第25話

 トロピカる部顧問であり、一年生組の担任である桜川咲がメインの話でした。
 ここの所、ちょっと出番は減っていましたが、序盤では短い出番で興味深い個性を出していました。
 その人柄をうまく描いた話でした。

 父が授業を見に来る、という事で、まさか実家に帰れ勧告では、と心配することが話の軸になります。
 それに伴い、さまざまな形で、桜川咲の「ドジっこ先生」ぶりが描かれていました。
 ただ、その描写にも、作りての愛が感じられました。
 特に、「猫好き」ぶりを面白い形で描いていたのが好感を持てました。
 あと、トロピカる部での昼食風景で、緊張のあまり、卵焼きを落としたのに気づかず、咀嚼している、という描写も楽しめました。
 また、生徒たちの描写も色々と印象に残りました。
 冒頭で、プリントを忘れたとき、夏海まなつとローラが笑う中、涼村さんごが心配そうな顔をする、というあたり、短いながら上手く描けていると思いました。
 他にも、生徒の面々が桜川咲のミスを次々とフォローする、という描写にも心が和みました。
 あと、トロピカる部では、桜川咲とのミーティングで、一之瀬みのりが真ん中に座って、いろいろな推測をしていました。
 この「咲とみのりの会話」を見た時は、「S☆S」ファンとして、非常に嬉しく思ったものでした。

 一方、敵方も、エルダが出撃なのですが、夏休みボケという事で、ヌメリーが「授業参観」することになりました。
 最後まで夏休みが取れなかったエルダですが、ボケるほど夏休みを堪能できたわけで、毎度の事ですが、この組織の良さを感じました。
 戦闘でも、作戦が成功したエルダが自慢をし、それに対してヌメリーが「前を向きなさい」と保護者ぶりを存分に発揮していました。
 そして、闘いが終わったら、エルダをねぎらい、「バトラーにも私から言っておく」とフォローしていました。
 本当にいい人間(?)関係が築かれており、見ていて幸せな気分いなりました。

 そして、いざ参観日が終わり、父親との話し合いになります。
 それまで、「あおぞら市に大事な用があって来た」と言っていた父親ですが、なんとそれは「アイドルのライブに行く」だったことが明かされました。
 ある意味、衝撃的な展開ですが、このあたりにも、このシリーズの面白さがよく出ていたと思いました。
 そして、一瞬アイドル追っかけの顔になったものの、再び、父親の顔に戻り、桜川咲の教師ぶりをほめます。
 合わせて、家業については、アイドル追っかけ仲間が手伝ってくれるから大丈夫、という形で解決していました。

 毎度のことですが、このシリーズの良さがふんだんに描かれた話でした。
 トロピカる部をはじめとする生徒たちの桜川咲への想いや、桜川咲の頑張りなどが温かく描かれていました。
 また、授業参観設定を敵方にも使い、そこでまたいい描写をする、というのにも感心させられました。
 次回は皆で流星を見る話のようです、何を主題で描くのか、楽しみにしています。