薬師寺さあやの話でした。
アニメで2回描かれた出産話を元にした話でした。それもあって、アニメ出産話に出てきたマキ先生が出演していました。
ルールーを修理できるほどの技術力を身に着けた薬師寺さあやですが、初めて見た猫の出産には慌ててしまい、冷静な判断ができません。
しかし、たまたま現れたマキ先生が対応し、無事、猫は赤ちゃんを生みます。それに感動した薬師寺さあやが、将来の目標を持った、という話でした。
率直に言って、アニメで二回流れた出産話には、いろいろと疑問符がついていました。
当たり前ですが、プリキュアたちに産婦人科医と同じことができるわけがありません。その結果、プリキュアは傍観者的な存在のまま、「アニメでわかる出産」みたいな話が流れました。
それもあって、「なんでこれをプリキュアで?」という違和感が強く残りました。
それと対照的にこの話は、猫の出産という形にしていました。その結果、プリキュアたちが直接出産に携わる描写ができていました。
そして、薬師寺さあやは、当初はネット検索で対処しようとしますが、にっちもさっちもいきません。そして、マキ先生の助言で何とかサポートすることができました。
その実体験ゆえに、将来の夢が決まった、というのも非常に説得力がありました。
アニメで不十分な話があったあとで、漫画版でその残念な部分を修正して優れた話が発表される事は、これまでも何度かありました。このブログではそれを「上北さんが手本を見せた」と評していますが、今回もまさにそんな「手本回」でした。
なお、この話の発表にあわせ、上北さんはツイッターで、心身が著しく成長・変化する多感な年齢である読者のみなさんには、出産の話題などは慎重な表現を…と思います。とコメントしています。
これにもいろいろな含蓄があるのでは、と思いました。
ところで話の前段では、薬師寺さあやがルールーの故障を修理していました。
これまでも、かなり機械マニア・探究心旺盛な描写はありましたが、ついにこの域にまで達したか、と感心させられました。
なお、漫画版では、芸能界設定はバッサリ切っています。もちろん、月刊連載だからという事もあるのですが、それによって、薬師寺さあやのキャラが強く立ち、このような描写が可能になっているわけです。
このあたりの、キャラの描き方の明確さにも、毎度ながら感心させられました。
また、その描写により、夢を持った薬師寺さあやに対し、ルールーが手を握って応援を宣言する、という、プリキュアのチーム感が活きる終わり方になっています。これも印象に残りました。