剣城あきら話でした。妹の剣城みくの病気を治すために、医学の道を進む事を剣城あきらは決意します。
しかし、それはこれまでずっと姉に負担をかけていたと悩む剣城みくを辛い気持ちにさせる決意でした。
それにつけこんで攻撃してくるエリシオに対し、剣城あきらがとった対応が、強く印象に残った話でした。
アバンからエリシオの陰謀が発動したときは、率直に言って、陰々滅々な話を延々とやられるのでは、と強い不安がありました。
実際、話の展開も、コタツでプリアラメンバーがくつろいていた場面以外は、寒々しいものばかりでした。
しかし、エリシオの攻撃を剣城あきらがはねのけた場面を見たときは、それまでの不安が一気に吹っ飛びました。
家族の苦しみを何とかするために自分の人生を決める、というのは、たしかに対象となった家族にとって、さらなる苦痛を産みかねません。
そのような剣城みくの心理を利用してエリシオの攻撃が成功したかのように見えました。
あの場面になった時、先週の有栖川ひまりのように、一時的にも「死んだ目」で剣城あきらを描くのだろうな、と思っていました。
しかし、その予想を覆し、剣城あきらは一瞬たりとも自分を失うことなく「エリシオ、君は勘違いをしている!」と言い放ちました。
さらに、自分が医学の道に進む理由が、妹を助けるためだけでなく、同じ病に苦しんでいる人たちを助けたいから、と宣言しました。
これは同時に、同じ病に苦しんでいる人の家族を救うことを意味するわけです。
それによって、エリシオが提示した、「妹を救うために自分を犠牲にする。それによって、逆に妹を苦しめる」を完全に論破しているわけです。
この話の建て方には心底感心させられました。
あと私事ですが、自分も家族に関して辛い思いをしたことがあります。そして、同じ思いをする人をなくしたい、という想いが、今の人生及び仕事の目的となっています。
それだけに、剣城あきらのこの発言には深く感心しました。また、彼女を羨ましく思ったりもしました。
剣城あきらの「愛」と「強さ」を描ききった話だと思いました。
次回は琴爪ゆかり話です。爆弾発言があるなど、色々気になる所です。ぜひとも、前回、今回の流れのまま、彼女の良さを思う存分描いた話になったほしいものだと期待しています。