「キラキラパティスリー」の店舗開業の苦労話でした。
そんな中で、五人の位置づけや、一度の失敗を、うまく協力して解決する、という話の作り方が面白いと思いました。
あと、「キラキラル」の万能性並びに、その店舗営業及び戦闘においての活用が気になった話でもありました。
年齢・能力の差もあって、このチームを引っ張るのは高校生二人という事に必然的になります。
ただ、剣城あきらが皆の頑張りを応援・手伝いたい、という基本姿勢なのに対し、琴爪ゆかりは、自分の退屈しのぎになるなら協力する、という立場です。
それによって生じる、軽い言い合いなどが面白いと思いました。
また、冒頭の爆発で先に逃げていた事を、立神あおいに指摘されると、「髪に匂いがつくのが嫌だから」と平然と答え、それに剣城あきらが「きれいな髪だ」と気遣ってフォローを入れると、ポーズを決めて「よく言われるわ」と返して、剣城あきらを呆れさせる、というやり取りも楽しめました。
また、有栖川ひまりの買い物の描写も印象に残りました。
相変わらず、人間が苦手な有栖川ひまりですが、それを克服して買い物をするために、極めてユニークな行動を取ります。
まず、他の買い物客はプリンだと思いこむことにし、そのイメージ形成を成功します。続いて、空手の正拳突きをやって気合を入れて、買い物に突入します。
しかし、一連の精神ならびに肉体の鍛錬(?)に何ら効果はなく、あっさり吹っ飛ばされてしまいました。
この描写は、とても楽しむことができました。
そして、「お店自体が無理」という雰囲気になって、その日は解散となります。しかし、そんななか、剣城あきらは有栖川ひまりに、琴爪ゆかりは立神あおいにそれぞれ、帰宅途中に声をかけ、再チャレンジをします。
そして、二人で組むことによって、前日の失敗を取り返し、見事、目的を達成しました。
この二人で組むこと、もしくは組み合わせを変える事により、失敗を成功に変える、という展開も面白いと思いました。
今回のシリーズは、五人の個性がそれぞれ際立っており、しかも全員方向が違います。それだけに、この組み合わせによる変化を色々と楽しめるのでは、と期待することができました。
戦闘のほうも、このキラキラルの何にでも変わる性質を応用していました。そろそろ、ひとりひとりの「必殺技」が欲しいものです。
ところで、この「お店開業」の無茶ぶりについて、ネットで色々なツッコミを見ました。確かに、10年前の「ナッツハウス」の社会人二人が経営し、プリキュアたちはちょっとした手伝いをする、に比べても、かなり無理があるのは確かだとは思います。
ただ、そのあたりも、このシリーズならでは、だと思っています。とにかく、キラキラルは食材以外なら何でも作れるわけです。おそらく、キラキラルで保健所や税務署や金融公庫を作って、それらの問題を解決したのでは、と勝手に思っています。
さて、次回からいよいよ、キラキラパティスリーが本格始動します。恋の悩みを解決するとのことですが、それに関わって、五人がどのように動くのか、また今回のような組み合わせがどのようにできるのか、色々と楽しみです。