「アラモード」第1話

 宇佐美いちかのケーキ作成と家族紹介が中心となった第1話でした。
 色々な点において、独特の世界観が描かれており、新鮮さを感じました。
 不思議な表現も多く、何を示唆しているのだろうか、と第1話からいろいろ考えさせられもしました。

 この第1話を見る限り、宇佐美いちかは、感情の起伏がかなり激しいように感じました。
 明るい方にも暗い方にも、かなり心が動きます。
 また、父親である宇佐美源一郎に対する忌避感をのっけから示した、というのもこれまでのプリキュアになかった描写で驚きました。
 ケーキ作り失敗の場を目撃されたのに怒ったのはまだ解ります。しかしながら、母親からの電話を受けた際、その内容も告げず、無言で部屋に戻った、という描き方には少々驚きました。
 もちろん、困ったら父親に助けを求める描写もありましたから、忌み嫌っているわけではないようですが…。
 それらの描写で、彼女の人となりをわかりやすく描いていたと思いました。

 それにしても、見ていて不思議な点が多々ありました。
 自宅の電話は、ダイヤル式の黒電話です。一見、舞台が1970年代という設定なのだろうかと思いました。しかし、母親からかかってきた時は、取る前に「お母さんからだ」と言っていました。という事は、ナンバーディスプレイ機能があるわけです。
 それを考えると、やはり時代は現代なのだろうか、などと考えてしまいました。
 また、その母親の帰宅できなくなった理由も不思議でした。「世界中の小さな村をまわる医者」という設定なのですが、急病人が出たので帰れなくなった、との事でした。
 ならば飛行機に乗った翌日に急病人が出たらどうしていたのだろうか、とツッコミを入れたい所ではあります。
 しかしながら、世界中の小さな村で医療行為という「国境なき医師団」的な仕事をしているわけです。それだけに、この「急病人が出た」というのは、現地で新たな感染症が発生した、もしくは災害や紛争が起きた、という事を示唆しているのだろうな、などと考えてしまいました。
 話の大半はケーキ作りと初変身・初戦闘だったわけですが、その中の少ない日常描写が印象に残りました。
 あと、EDも、車が走る市街地で路上ダンスするという、従来にない設定になっていました。これも何の意味があるのか、気になりました。

 次回は、二人目のプリキュア・有栖川ひまりが登場します。題名で「天才」とつけられているというのも珍しいと思いました。その天才が、スイーツづくりに対してなのか、頭脳全般に対してなのか、それとも他の何かなのかと、色々気になりながら楽しみにしています。