前回復活したデウスマストの影響とマザーラパーパの防御力により、魔法界と「ナシマホウカイ」が一体になってしまった、という描写から始まりました。
そこでは、「ナシマホウカイ」の人々も魔法の存在を当然視していました。一方で、ヘリコプターなど文明の利器も普通に飛んでいるという「いいとこどり」みたいな世界になっています。
せっかく「融合」を示すなら、ケイやエミリーが「あの大型テレビ、画像がきれいね」みたいな感じで、かつて遊びに来た時に驚いた存在を当然視するような逆方向の描写をもう少し増やしても良かったのでは、と思いました。
一方、意識が戻ったベニーギョは、デウスマストがついに完全復活した事を知ります。また、撃退されたはずの眷属三人も復活していました。デウスマスト復活とともに、「四人」はその一部分という本来の姿に戻った、という設定のようです。
ベニーギョの会話を見ると、オルーバがデウスマストの頭脳的存在であるかのような示唆もありました。もっとも、デウスマストが完全復活した時点で、「眷属全てが平等にデウスマストの一部」という形になっていました。
その結果、四人とも、かつてのような個性も、特徴的な口調もなくなり、「デウスマスト」としての台詞しか話さなくなりました。
ラブーが登場してからずっと、眷属がデウスマストを呼び捨てにしていた理由が気になっていたましたが、なるほど、こういう設定だったのか、と納得しました。
あと、混沌・一体化を目的とするデウスマストが、なぜこのような個性あふれる眷属=分体を作ったのだろうか、と気になりました。
混沌を実現させるために、その「敵」である「個」を作ってみて敵を探ろう、という意思だったのでしょうか。
一方、プリキュア三人はこの状況を校長とリアンに報告します。ふたりとも、他の人々と同様、融合を当然視していましたが、話を聞いて、異常事態を理解します。
あわせて、デウスマストが太陽に影響を及ぼし、その結果、魔法界に異常気象をもたらした、という設定で、「冷凍みかんの伏線」を回収していました。
そして、状況を理解した校長は、世界中のテレビのみならず、氷壁など、あらゆる「映るもの」をジャックして、現状ならびに希望を託すべき存在であるプリキュアの話をしました。
この「全世界一斉放送」を見た時は、先刻見た「復活したデウスマスト」が女性一人・男性三人の顔と声を持つ存在である事とあいまって、漫画「デビルマン」で描かれた「魔法ゼノンの全世界一斉宣戦布告」を思い出したものでした。
そして、「デウスマストを倒したあと、永遠の別れが訪れる」という懸念を持ちながら、いよいよ最終決戦、という形で次回への引きとなりました。
最終回二話前という事で、いろいろな設定を盛り込んだ話でした。
ただ、率直に言って、練り込みが甘いと思いました。特に、かなり前から張っていた伏線である「みかんの不作」の原因を見た時は、ちょっと拍子抜けしました。
ならばなぜ、「ナシマホウカイ」でも農作物の不作が話題になっていなかったのか、と突っ込まざるをえませんでした。
それも含め、このシリーズの良かったところ、残念だったところがまとまっていた話とも言えると思いました。
次回はいよいよラス前です。予告はほとんど過去の回想で占められていました。
文言を視る限り、キュアモフルンが登場しそうな感じですが、果たしてどうなるでしょうか。とりあえず、キュアモフルンは見たいものだと思っています。