「魔法つかい」21話

 回想と戦闘がほとんどを占めた、「新プリキュア誕生前座回」でした。
 ただ、その回想の選び方が印象に残った話でした。
 あと、ヤモーの「最期」が印象に残った話でもありました。

 冒頭から長い回想が続きます。そして、本編に入り、ドクロクシーの放つ「気」で吹っ飛ばされそうになり、朝日奈みらいを十六夜リコが手をつないで耐える姿が描かれます。ここで再び回想が始まりました。
 そこでの回想は、初めて出会って、ホウキから落ちそうになった十六夜リコを、朝日奈みらいが手を繋いで支えた場面から始まりました。
 そこから、これまでの話の中で、二人が手を繋いだ場面が描かれていました。話が進むにつれ、お互いの呼び方をはじめ、様々なところで距離感が縮まっていくのがわかります。
 手を繋ぐの場面の前後に、それが伝わる台詞も収録されていました。
 このシリーズの前半の流れを、非常に上手く伝えていたと思いました。

 その後の戦闘で、ドクロクシーに必殺技を放つ時も、二人が強く手を握ります。
 この描写は、「ふたりはプリキュア」や「ふたりはプリキュアSplash☆Star」の定番でした。それを久々に観ることができました。
 そういう意味では、この前半は、「ふたりは魔法つかいプリキュア」だったのかも、などと思ったりしました。

 あと印象に残ったのは、ヤモーの最期でした。
 「元気玉」理論で全ての物から力を吸収するドクロクシーを見て、自らも吸収されようとします。
 それをバリトン校長とモフルンが尻尾をつかんで止めようとします。それに対し、ヤモーは「秘技・尻尾きり」とヤモリの特性を活かしてそれを振り切り、ドクロクシーに吸収されました。
 最初の頃は、ドクロクシーを傀儡にしているかのような描写が見られ、それをバッティにも指摘されていました。
 しかし、結果的にはあの「代弁」は、ドクロクシーの魔力を消費させないためだったわけです。最期の「秘技」とあわせて、一貫性のあったキャラでした。次回からはあらたなる主に仕えるようですが、どんな形になるのか興味深いところです。

 その次回は、キュアフェリーチェ誕生回です。「フェリーチェ」の意味がわからなかったので、調べてみたところ、「イタリア語で幸福」という事でした。
 ということは、日常での決め台詞(?)は「ウルトラフェリーチェ」なのだろうか、などとしょうもない思いました(英語でもイタリア語でも「超」は「ウルトラ」です。
 冗談はともかく、これまでの「ふたり」の中に、生誕から面倒を見ていたハーちゃんが加わってどんなプリキュアになるか、楽しみにしています。