天ノ川きららと紅城トワによるルームメイト生活を描いた話でした。
アニメ24話をベースにした話ですが、「トワの過去への葛藤」は先月号で終了し、「お城ぐらしで世間知らず」設定も、最初の2ページで終わらせていました。
そして、紅城トワよりも、「はじめてのルームメイト」を迎えた、天ノ川きららの心境描写を軸にした話になっていました。
天ノ川きららが自ら「同じ部屋で誰かと暮らすのって初体験じゃん…はしゃいじゃってるね」と言うほど、彼女は紅城トワとの「二人暮らし」を楽しんでいました。
紅城トワに自分の服を着せたり、一緒に演奏したり、果てには小型プラネタリウムを持ち込んで、天井に星を映す、などという事までやっていました。
そして、「じゃ今夜も寝かせないよ〜」などと言って、夜遅くまでカードゲームを二人でやっていました。
おかげで仕事のほうも絶好調で、天ノ川きららがメインモデルの雑誌も創刊されました。
その打ち合せで、寮に帰るのが遅くなったのですが、紅城トワはちゃんと起きていて待っています。その紅城トワに対し、天ノ川きららは抱きついて喜びを表現しました。
ところが、ある日を境に、突如、紅城トワは天ノ川きららに対し、よそよそしくなります。特に、二人の間で何かあったわけではありません。
不思議に思った天ノ川きららは、その事を、春野はるか・海藤みなみ・七瀬ゆいに話します。しかし、三人とも微妙な笑顔を浮かべながら、天ノ川きららの不安をはぐらかすような返事をするのみでした。
そして、ついに新雑誌が発売となります。しかし、寮の部屋に紅城トワは待っていませんでした。そして、部屋に戻ってきても、何も話しません。
沈黙に耐え切れず、天ノ川きららは「ちゃんと話しあおうよ。イヤな事があったらハッキリ言ってよ」と言いました。続けて、「せっかく…せっかく同じ部屋になったのに、さみしいじゃん!」と率直に本音を言いました。
すると、紅城トワは久々の笑顔で「そんなふうに想ってくれていたのですね。うれしいですわ」と言います。
その直後に、なぜか合図の鐘がなり、それを聞くと、紅城トワは天ノ川きららの手を取って、移動します。
行った先には「きららちゃん、メインモデル就任おめでとう」という横断幕がかかっており、寮の皆が待っていました。
要は、紅城トワが就任記念のサプライズパーティを企画し、それがばれないように、よそよそしい態度を取ってしまった、というオチだったのです。
他の三人もそれを知っており、天ノ川きららからの質問をはぐらかしていたのでした。
すると、天ノ川きららは、目にちょっと涙を浮かべ、紅城トワに抱きついて喜びを表現しました。
そして、パーティーが盛り上がる中、二人による即興のミニ撮影会が始まります。
そこでの挨拶で天ノ川きららは「トワっちはさー、あたしの事を想ってくれてたのに…あたしったらルームメイトを独占したくて…自分本位で…。この一件でそれが分かって良かった」と言います。
続けて、「うちら最強になるよ」と紅城トワに語りかけます。それに対する返答は「ええ、わたしたち二人で」でした。
そして、撮影されながら、天ノ川きららの「寮生活サイコー!! ルームメイト大好きv」という心境描写で話は終わりました。
今回の、天ノ川きららの心境ですが、話の序盤でプリキュアになる事を断り、春野はるかに付き人をやってもらった時とよく似ていると思いました。
一度、自分にとって大切な存在になると、その人が気になってたまらなくなる、というのが彼女の特徴なのでしょう。
そのあたりが非常に上手く描けていました。
新キャラが入ると、その人の紹介話が続きがちです。それに対し、この話では、新キャラを迎え入れた事がきっかけとなる、既存キャラの心境の変化を描いており、面白いと思いました。
また、漫画版でこれだけ二人のキャラに絞って話を進めるのはかなり久しぶりです。自分的には、「S☆S」で、咲が舞に近づこうとしすぎて、舞が戸惑う話を思い出しました。
あと、そのような筋立てのため、他のキャラは脇に回る形になっています。その際、この話では、春野はるか・海藤みなみ・七瀬ゆいを三人一組で描いていました。
その描き方も印象に残りました。
毎度の事ですが、キャラ描写の深さ、またアニメと同じようなシチュエーションながら、違った角度でキャラの魅力を描き出す上北さんの凄さに感心させられた話となりました。