Max第26話・美羽と奈緒、3ヶ月ぶりに登場

 夏祭りの近いある日、なぎさは志穂と莉奈にばったり会います。志穂は映画監督入門みたいな本を持ち、自分の将来の夢を語ります。
 それを聞いたなぎさは、「彼女に比べて自分は」と急に落ち込みます。毎週の恒例行事である「先週の回想」を忘れてしまうほどです。先週、比較的期限の近い「夏休みの宿題」に対し、異常なまでに楽観的だったのと同じ人とは思えないくらいの悲観ぶりです。そして、お祭りで会ったほのかの学者志望を聞いては落ち込み、縁日でタコヤキを売っているアカネの「店を大きくするまでは休む気なんかない」という決意を聞いてはまた落ち込みます。なんでそこまで、と心配したくなるほどの落ち込みぶりです。

 さて、お祭りのほうですが、志穂と莉奈はもちろんの事、久々登場の藤村と木俣、さらには第15話以来となったひかりの級友の奈緒と美羽も登場します。しかしながら、女性キャラについては、「綺麗どころの浴衣シーン」を描くだけの話で、特に個性が描かれた場面はありませんでした。奈緒と美羽はかなり面白いキャラになりそうだと思うので、もっと動かしてほしいものです。ついでに言うと、今回は洋館場面もなし。ビブリスが唐突に出てきて襲撃するだけです。せっかくだから、彼女にも浴衣を着せてやるくらいの配慮(?)が欲しかったものですが。そう考えて見ると、女性敵キャラの私服描写があった「無印」は良かったと、改めて思いました。
 後は、いつもの戦闘場面。今回も「スパーク」の強さを強調するためか、ひかりは変身しませんでした。そして先週と同じパターンでビブリスを撃退します。
 戦闘終了後、なぎさは藤村に「将来」について尋ねますが、「サッカー選手がどうこう、という以前に体を動かすと楽しい」というしごく真っ当な返事。これでなぎさも気が楽になり、みんなで花火見物を楽しんで終了となりました。

 今回の主題は「友人や先輩に比べ、将来の目的が自分にない事に落ち込むなぎさ」かと思われます。しかし、中学生で将来の目標を明確に持っている人など、どのくらいいるのでしょうか。それを、なぎさが過剰に意識して落ち込む、というのは奇妙な限りです。
 「第3部」に入ってからのなぎさの描写には、失敗させてそれをあげつらうようなものが少なからずあります。今回の描写も含め、もしかしたら、「視聴者と等身大のヒロインとしてのなぎさ」を描こうとしているのかもしれません。とはいえ、毎度書いている事ですが、なぎさへの愛情がなさ過ぎます。さらに言うと、そのようななぎさを描きすぎているばかりに、ほのかに関する描写が減っています。極めて基本的かつ重要なところなので、もう一度考え直したほうがいいと思うのですが・・・.

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