Max第25話・年に一度の「けやき坂」登場

 昨年同様、敗戦記念日にあわせて、さなえお婆さんの回想の出る話でした。冒頭、普段はなぎさが担当している「前話を振り返る」をひかりがやっています。別に「担当替え」があったからではないようです。おそらくは、今回の話の主題が「なぎさとほのかに新アイテムが出て、自分抜きでも敵を倒せる事から無力感や疎外感に悩むひかり」なので、ついでだから毎回の定番の回想もあわせてひかりにやらせた、という事なのでしょう。
 一方、洋館では久々に少年が登場。相変わらず「外に出たい」を言い続けています。「初めての外出」の時のひかりとの邂逅についてはなにも描かれていませんが、もしかして忘れてしまったのでしょうか。気を紛らわすために、執事ザケンナーは手品などをしますが、「一度見た」などと言って突き放します。あれだけ世話になっておきながら、冷たいものです。このあたり、甘やかされて育った弊害が早くも出ているのでしょうか。それともまさかこれが「ジャアクキング覚醒の第一歩」なのでしょうか。
 一方、ほのか邸ではなぎさが来て宿題中。しかし、なぎさはサボる理由を言うだけで一向に宿題をやりません。なんでも、月末に夏休みの宿題ネタをやるようなので、その伏線でもあるのでしょう。しかし、毎度の事ながら、なぎさの描写に愛情がありません。

 そうこうしているうちに、ひかりもほのか邸に到着。さなえお婆さんは、打ち水の話をしながら、昔ながらの耐暑法について説明しています。もっとも、あくまでもこれは、雪城家のようにある程度の広さの庭がないとできないもの。マンションやアパート暮らしはやはりクーラーに頼るよりないようです。なお、この話は一見伏線のように見えましたが、話とは関係のない単なる薀蓄だったようです。
 その後、さなえお婆さんは、Maxで度々戦闘の舞台となっている、新宿御苑風の公園に三人を誘い、ボート漕ぎを勧めます。そして、ひかりと二人でボートに乗り、自分の過去の話をもとに、「希望を持てば」という事を教えます。主な映像は、昨年の敗戦記念日話で出たものですが、それとは別に父に背負われている絵と、10代後半くらいのさなえさんがミップルらしきものを持っている絵が追加されました。それにしても、このたまに出てくるさなえお婆さんの伏線は、いつになったら明らかになるのでしょうか。今のペースだと、彼女の正体(?)はあと3年くらいしないと判明しないかもしれません。
 そうこうしているうちに、ビブリスが襲撃。さなえお婆さんは気絶するフリをしながら、日傘やハンカチでひかりを援護します。その時間稼ぎが効いて、分断されていたなぎさとほのかが合流。「マーブルスクリューMaxスパーク」で撃退します。今度はビブリスが逃げたような映像が出ているので、助かっているとは思われます。
 オチもしつこく「なぎさが宿題をサボる」でした。しかもそれに、さなえお婆さんがひかりに言った「希望」もネタにしてしまいます。しつこい「宿題サボりネタ」だけでもどうかと思うのですが、それに今回の「主題」までくっつけているわけです。今一つ作り手の意図がわかりません。
 まあ、とりあえず一年ぶりに「若かりしころのさなえお婆さん」が見れたから、それで良かったと思う事にしました。

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